短期間で効率良く稼ぐことができ、家賃がかからない、休憩時間に観光やスキーができるなど魅力の多いリゾートバイト。
しかし、特に女性一人で参加しようと思っている場合、危険なことがないかと不安に感じてしまう人もいるのではないでしょうか?
実際にネットなどでも「リゾートバイトは危ない!」などといった情報を見かけることもあります。
そこで今回は、リゾートバイトが危ないと言われる理由や対処法について解説していきたいと思います。
リゾートバイトが危ないと言われる理由は?

危ない目に遭う場合は、以下の4つのパターンです。
- リゾート地の夜道が危険
- 盗難被害
- セクハラやパワハラ
- 異性関係のトラブル
夜道が危険
リゾートバイトでは、退勤が22時以降になるなどの遅い時間になることも珍しくありません。
職場と寮の距離が離れており、しかも送迎や公共の交通機関がない場合は真っ暗な夜道を歩いて帰ることになります。
住宅街や店舗など多い街中ならまだ良いのですが、山奥や離島のリゾートバイトだと、人通りも街灯もほとんどない真っ暗な夜道を歩いて帰らなくてはいけない、なんてケースがよくあります。
また、山奥のリゾートバイトだと場所によっては熊やイノシシが出る危険性もあります。
特に春~夏は冬眠から目覚めた熊が活動的になる時期なので、実際に熊の目撃情報や注意報が出ることも。
リゾート地では夜道に街灯はほとんどなく、寮までの道のりが真っ暗な場合もあります。中には、懐中電灯を持ち物リストにある職場もあるくらいです。
一度、「寮までの夜道が怖い」という理由で退職した方がいました。意外なことに、自己都合ではなく職場の不備ということで退職となり、交通費はしっかりともらっていました。
その後、工事が行われ、寮と旅館の道に街灯が完備されました。
盗難被害
リゾートバイトだからと言って、特に盗難被害などが多いというわけではありません。
スタッフも基本的には仕事をしに来ているわけで、そういう意味では普通の会社や職場とそれほど変わらないでしょう。
とはいえ、リゾートバイトは普通の職場と比べて何かしらの事情を抱えた人が来ている可能性はやや高いです。
さらに寮がルームシェアや相部屋の場合、貴重品をしっかり管理しておかないと盗難の危険性があります。
セクハラやパワハラ
セクハラ・パワハラも一般的な職場でもあり得る問題ではありますが、リゾートバイトの場合
- 現地社員のリゾバスタッフに対するセクハラや嫌がらせ
- 料理だしの接客時、酔ったお客さんがからんでくる
- 職場の男性社員にセクハラ発言をされる
など、リゾートバイトならではのセクハラ・パワハラ問題が加わってきます
異性関係のトラブル
リゾートバイトに参加している男性の中には、積極的に出会いを求めている「リゾートバイト出会い勢」がいます。そういう人から飲み会にしつこく誘われたり、二人で遊びに行こうと誘われたりする事があります。
また、結婚している正社員男性がリゾートバイトに来ている女の子に声をかけて、断り切れずに不倫関係になってしまった…なんて話もありました。
人気の大規模の施設だと100人以上ものリゾートバイトスタッフが働いているので、中にはひたすら女性に「好き」や「付き合ってくれ」などと言い、彼女を作るのに必死な方もいました。
現地の男性スタッフはリゾバで来る女性スタッフを狙っていることはよくある話です。
基本的に現地のスタッフは車で通勤しています。なので、買い物にスタッフを連れて行ったりすることが多いです。
女性の方も、現地の車持ち正社員のスタッフと仲良くするのにはメリットがあり、付き合ったりするケースは多いです。
危ないリゾートバイトの特徴は?

職場と寮の距離が離れていて、送迎がない
山の中のホテルなど、街中から離れていて寮が遠く、さらに送迎もないようなリゾートバイトは暗い夜道を歩いて帰ることになるので危険です!
女性一人でリゾートバイトに参加するのであれば勤務地の近くに寮があるか、ホテルや旅館ならば客室を寮として利用させてくれる職場がおすすめです。職場と寮が離れている場合でも、きちんと送迎してくれるのであれば問題ありません。
寮の建物が男女同じ
寮が男女一緒の建物になっていると、やはり男女間のトラブルや異性関係での危ない目に合う確率は高いです。
ほとんどの寮は男女別になっていますが、稀に男女同じ寮が存在します。ただ、その場合は部屋が相部屋や階が違うなどの配慮はされています。
部屋が相部屋
やはり、全国からスタッフが集まり、知らない人と相部屋になるわけですから、トラブルはよく起こります。
特に、3~4人の相部屋になってしまうと、物がなくなっても特定は難しく、相部屋のスタッフが友達を入れて、物がなくなったりするケースもありました。
女性スタッフが極端に少ない
「女性のリゾバスタッフが少ない」=「危ないリゾートバイト」というわけではありませんが、男性の割合が多いということはそれだけ男性関係で危ない目に合う確率は高くなります。
さらに、女性のリゾバスタッフが多ければいざという時に頼ることでき、心強い味方になってもらえます。
危ないリゾートバイトを回避する方法

評判の良い派遣会社を選ぶ
危ないリゾートバイトを回避する方法としてまず大事なのが、「評判の良い派遣会社を利用すること」です。
評判の良い派遣会社であれば働き場所の良い点や悪い点を包み隠さず教えてくれて、バイト開始後のフォローも万全です。
リゾートバイトで危ないと感じることも少ないですし、もし危ないと感じることがあってもきちんと対応してくれます。
では、評判の良い派遣会社かどうかをどうやって判断するかというと、利用者が多い大手の派遣会社を使うのがリゾバの鉄板です。
利用者が多く、評判の良い派遣会社は4社だけです。
この中でもリゾートバイトダイブは比較的、サポート力が高く、初心者でも安心してリゾートバイトを始められます。しかし、若干時給が低い傾向があるので注意も必要です。
寮の詳細な情報を確認する
リゾートバイトでは寮に寝泊まりしてそこから勤務地に通うことになるので、寮と勤務地の距離や寮のタイプなど、寮の条件が重要なポイントになってきます。

危ないリゾートバイトを回避するためにも、寮は
- 寮と勤務地の距離が近い
- 男女の寮が別になっている
- できれば個室
これらの条件を満たしている場所を選ぶのがおすすめです。
ちなみに上記でも解説していますが、寮と勤務地が離れていても送迎があればOK。もし勤務地と寮が離れていて送迎もない、でもどうしてもその場所で働きたい…というような場合は、駅やバス停が勤務地と寮の近くにあるかどうかだけは最低限確認しておきましょう。
なお、客室をスタッフの寮として利用できる館内寮は、通勤にかかる時間を節約できるという点でもおすすめの寮タイプだと言えます。
また、男女間のトラブルを避けるためにも、女性の場合は特に男性寮と女性寮が別になっている勤務地を選ぶのがおすすめです。男女の寮が分かれている場合、異性の寮への立ち入りは禁止されているので、男性スタッフから「部屋に遊びに来ないか」などと誘われたとしても断りやすいです。
そして盗難被害などを回避するために、寮は個室タイプでなおかつセキュリティがしっかりしている勤務地がベストです。
勤務先の詳細も確認しておく
勤務先の男女比も重要なポイントの1つです。
女性一人でのリゾートバイト、特に初めての参加という場合は、女性メインの職場を選ぶと安心です。
上記でも触れていますが男性が少なければそれだけ男女間でのトラブルの心配も減りますし、いざという時には同性が強い味方になってくれます。
派遣会社に相談するほどではない愚痴なども、同性になら話しやすいですよね。
女性が多い職場だと、女性ならではの派閥争いに巻き込まれたり、グループで固まってしまってぼっちになってしまったりするのでは?と心配になるかもしれません。しかし、リゾートバイトは女性であっても一人で来ている人が多いので、そのような問題も少ないです。
なお、酔っ払いに絡まれたりセクハラされたり、という点が心配ならお酒メインの職場は避けると良いでしょう。
職場の男女比や年齢層、さらには職場の雰囲気なども、派遣会社の担当者に効けば詳しく教えてもらえます。逆に、職場の詳細について詳しく教えてもらえない場合は危ないリゾートバイトかも、と疑ってみた方がいいかもしれませんね。
また、職場の年齢層も確認しておきましょう。気にならないという方もいるかもしれませんが、スタッフの年齢層が高い方が雰囲気も落ち着いていますし、トラブルも少ないです。学生は長期休暇にリゾートバイトをすることが多いので、短期のレジャー系リゾートバイトでは友だち同士のグループで参加する学生が多くなる傾向があります。長期のリゾートバイトに絞って探すのもおすすめの方法です。
また「今まで派遣スタッフを受け入れたことがあるか」というのも確認すべきポイントの1つ。
初めてリゾバスタッフを受け入れるという職場の場合、色々と体制が整っていなかったり、トラブルの際に上手に対応してもらえなかったりという可能性が高くなります。
リゾートバイトで危ないと感じた時の対処法
上記で危ないリゾートバイトを避けるための方法を紹介しましたが、実際にバイトを始めてから「これは危ない」と感じてしまうケースも残念ながらあり得ます。
そんな時は一人で悩まず、派遣会社の担当者に相談しましょう。
一緒に働いている勤務先の上司などには相談しにくい内容でも派遣会社の人になら話しやすいですし、きちんとした派遣会社であればトラブルにもしっかり対応してもらえます。
とはいえ、担当者に相談したけれど対応してもらえなかった、問題が解決しなかった、などというケースもあるでしょう。そんな場合は、最終手段として契約期間の途中で辞めるということも可能です。とはいえ無断で逃げ出すようなことはもちろんNG!
きちんと話し合いをしたうえで辞めれば派遣会社に迷惑をかけることもありませんし、次のお仕事も紹介してもらえます。
ただし、人員確保の問題もあるので申し出てすぐに辞められるとは限らない、ということだけは心しておきましょう。
さいごに|リゾートバイトは危ないことは少ないが注意が必要
リゾートバイトが危ないと言われてしまう理由や、その対処法について紹介しました。
リゾートバイトで危ないと感じることは特に多いというわけではありませんが、やはり一般的なバイトと比べて気を付けるべき点は多いです。
とはいえ、「派遣会社選び」や「仕事探しの段階」できちんと詳細を確認しておくことで、たいていのトラブルは回避可能です。
リゾートバイトに女性一人で参加した方の体験談を見ても、実際に危ない目にあったという内容はそれほど多くはありませんでした。